VoiceOverとは?
 VoiceOver(ボイスオーバー)は画面を見なくても操作を可能にする機能です。
 すべての iPad と iPhone と iPod touch で利用可能です※
 VoiceOver は(1)画面の自動読み上げ と(2)通常とは違うジェスチャー の二つで画面を見ない操作を実現しています。
 VoiceOver をオンにするとボタンなどUI要素を一度に一つ選択します。
 選択したUI要素がある場合UI要素を囲む「カーソル」を表示します。
 選択状態がかわった時に新しいUI要素を読み上げます。
※iPhone3GS以降のすべてのiPhone と iPod touch で利用可能です
VoiceOverに関する誤解
 オンにすると操作が変わってしまうVoiceOverにはちょっとした誤解もあるようです。
 ちなみに Mac OS X ではどのMacでもVoiceOverが利用可能です。(10.7から日本語対応)
画面が消えるのはバグ?
 いいえ、仕様です。(スクリーンカーテン機能)
 開発者のテストのため、あるいはバッテリー節約のために画面を消す事がでます。
 画面が消えた状態でも iPhone はスリープせず、VoiceOverの読み上げる音声を聞いて操作することができます。
消えた画面を通常の状態に戻すには 三本指でトリプルタップ です。(すばやく3回タップします)
VoiceOverの基本操作
 VoiceOverを設定すると通常の操作ができなくなります。
 画面が見えない前提のため、タップの「位置」情報の使い方がかわるのです。
 VoiceOverは「設定」アプリで設定します。
VoiceOver をオンにすると
 タップ:タップしたUI項目を選択し読み上げます。
 ダブルタップ:選択中のUI項目を実行します。
  注意▼どこをダブルタップしても選択状態は変わりません。
この動画は iPhone5 に外部スピーカーを接続して撮影しています
 右フリック:次のUI要素を選択し読み上げます。
 左フリック:前のUI要素を選択し読み上げます。
 (次または前のUI要素がない場合効果音が鳴ります)
 どこをフリックしても選択状態はかわりません。
 スクロール操作は三本指でフリックです。
 三本指で上または下にフリック:リストを1ページぶんスクロールします。
 三本指で右または左にフリック:ホーム、Safari、株価などで次または前のページに移動します。
 VoiceOverがオンの状態でアプリケーションを起動したりナビゲーションコントロールで画面を切替えると、最初のUI項目が選択され読み上げます。
VoiceOverをオンにすると動きがかわります
 ★通常の操作とはかなり変わります。例えば...
 VoiceOverがオンの状態でホームに戻り「計算機」と読み上げた状態で、「設定」をダブルクリックしても「計算機」が起動するのです。
 操作が通常と異なるため、読み上げる音声が聞こえないと操作にまごつきます。
 VoiceOverでも「ホーム」ボタンを押すと必ずホームに戻ります。
 ホームに戻り四角いカーソルが表示されていないか確認しましょう。

VoiceOverオンの表示例 1
 カレンダーを選択中
★VoiceOverの「大きいカーソル使用」設定をオンにしています

VoiceOver音の表示例 2
設定アプリケーションを選択中
 ★不特定多数が操作を試す店頭のiPhoneはボイスオーバーの設定がオンの状態になっている場合があります。
 ★Dockに立てた状態だと音声が聞こえません。画面に四角いカーソルが表示されていればボイスオーバーがオンである事が確認できます。
 ★お店は一般に騒音が激しく、Dockからはずしても読み上げ音声は聞きにくい場合が多いようです。
VoiceOverの設定を解除する操作手順
 VoiceOverを設定してあると、通常の操作が出来ません。
VoiceOverを試した後は必ずオフにしましょう。
 設定アプリケーションを開き、一般>アクセシビリティ>VoiceOver の VoiceOverを オフ にします。
- 1.ホームに戻る
 - 2.設定のあるページを表示する
 - 3.「設定」アプリケーションを開く
 - 4.「一般」にすすむ
 - 5.「アクセシビリティ」にすすむ
 - 6.「VoiceOver」にすすむ
 - 7.「VoiceOver」を「オフ」にする
 
★設定アプリ で 一般 は下にありスクロールが必要です。
★スクロールは 三本指で上下フリック です。素早くフリックするとスクロールします。
動画のように右フリックで「次」を繰返し「アクセシビリティ」を選択することもできます。
★iOS 7 で アクセシビリティ は 一般の1ページ目に表示されます
電話に出る
 VoiceOverを設定中に電話がかかってきたら、二本指でダブルタップで応答できます。
 もちろん通常のVoiceOverの操作方法で、「応答」または「拒否」のボタンを実行することもできます。

VoiceOver徹底解説-2 実用的操作へつづく
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