資料不足との格闘 その2
Macintosh Revealed とマッキントッシュの道具箱
Macintosh Revealed
Macintosh Revealed はMacのプログラミング解説書だ。
エーアンドエー社の新庄社長からお土産として頂戴したように記憶している。
Mac本体に付属のマニュアルはレイアウトも美しく贅沢な多色刷りであった。対照的にプログラミング資料(特に初期のInsideMac)はぶっきらぼうで何より難解だった。
個々のAPIの解説は載っているのだがサンプルが少なくAPIをどのように組み合わせて実装するのかが分からなかったのだ。ファイルの保存や印刷、コピーペーストといった基本的な部分もなかなかうまくプログラミングできないことが多かった。
Macintosh Revealedは上下二巻にわかれていて最終的にテキストエディタの全ソースを掲載しその詳細を解説していた。まさに求めていた情報が随所にあった。余裕をもった美しいレイアウトで英語が苦手の私も何度も繰り替えし読むことで半分位は理解できていたように思う。
マッキントッシュの道具箱
マッキントッシュの道具箱はMacintosh Revealedの翻訳版だ。阿部摂子訳GEODESIC監修パーソナルメディアから出版された。
Vol.1:ISBN4-89362-023-1 Vol.2:ISBN4-89362-028-2
残念ながらスミ一色であったが日本語で読めることが何よりもありがたかった。
各章のタイトルも意味がようやくわかったものも多かった。
Thanks fo the Memory くらいは私にも分かったが、プログラムをメモリにロードする仕組みなど実行環境を説明した章は ほろ酔い気分(Getting Loaded) となっていてうならされた。
GEODESICといえば誠文堂新光社からもMac関連の書籍を出していた。
80年代、私はMacが載っていればとにかく購入していた。
ところが後にMac仲間の話を聞くとそれは私だけではなかった。
当時は書籍もソフトウェアもとにかくほとんどすべて購入していたという人が多い。
『使うは天国』の魅力がそこにあった。
2002.02.06
上記商品名は各社の登録商標・商標です。無断転載はお断りいたします。
年代・商品名などにあやまりがありましたらご指摘ください。
文責:高橋政明