快技庵 作るは地獄男 開発開始

Mac用のアプリケーションを開発する

85〜86年 エアンドエー社の門をたたきMacプログラミングを教えていただく

エアンドエー社との出会い

当時から積極的にApple社の製品に関わり開発をされていたエーアンドエー株式会社をお尋ねしいろいろ教えていただくことができた。
このことがなければ現在のMacプログラマとしての自分はいなかったかも知れない。新庄社長(当時)や内田さんのおかげでとても良い時期にMacプログラマーとしてのスタートを切ることができた。

同社の開催したMacintoshプログラミング講習会に参加し大河内さんからMacのプログラミング開発を教えていただいた。
そして同社から当時勤務していた札幌のエスデーエンジニアリングに発注していただく形でMac Scan、MacShadow、ScanMiniを開発した。

(注:2008年現在エーアンドエー株式会社は内田さんが社長、新庄さんが会長だそうです)

わからない事だらけ

当時は開発資料が少なくまさに手探りの開発であった。
C言語を会社で購入したもののToolBox callのパラメータが理解できず使いこなすことができなかった。
そのときTML Pascalと出会った。これは512KMacでもセルフ開発のできるコンパイラだった。512KのRAMと内臓と外付けふたつの400Kフロッピードライブだけで開発するのだから今考えるとすごいものだ。

ハンドルのミスなどでプログラムが暴走するとスピーカーからは異常な音がなり、ビットマップのため画面は乱れた。この時すばやくリスタートボタンを押さなければならない。リスタートが遅れディスクがランダムに書き込まれ開発途中のソースが消えてしまったことさえあった。もちろんこのようなことはMacintosh Plus以降では開発途中でも起きることはなくなった。

資料の不足には泣かされた。キヤノン販売さんから二冊セットのインサイドMacが出ていた。(私にとっては唯一の資料であった)
これはかなり高価であったが幸い会社で購入することができた。
この資料は一部日本語に訳されていたが英文も多く、またリサ用の説明がそのまま載っている部分もあった。特に印刷方法がわからず、メモリの少なさもありとても苦労した。

そのようなときに新橋のメディアセールスジャパンさんで『MacTutor』誌と出会った。
MacPaintファイルの保存方法やスモールアイコンの表示などはこの本のソースを見てはじめてできるようになった。もう亡くなってしまったがメディアセールスの森社長にこの本を紹介していただいてから東京出張時には必ず立ち寄りバックナンバーなどを買い求めたものだ。

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文責:高橋政明 

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