快技庵 Macの20年:PascalからC言語へ

LightSpeed C

LightSpeed Pascalが大ヒットし同じ会社からC言語バージョンが登場しました。私は過去の痛手からすぐには飛びつく事ができませんでした。

コンピュータ業界はC言語が流行しPascalは学校で習うものになりつつありました。

THINK Pascal

LightSpeed PascalがバージョンアップしTHINK Pascalと名前が変わりました。確か扱う会社が変わったためと記憶しています。
Macのシステムもどんどん進化していたので、開発環境も頻繁にバージョンアップする必要がありました。
どのバージョンからかはっきり記憶がありませんが、この頃には既に優秀なソースレベルデバッガも内蔵し、アプリケーションだけではなくDAなどもデバグできるようになっていたはずです。

THINK C

LightSpeed CもTHINK Cに名前が変わりました。
このころ私もやっと開発のメインをC言語に切り替えました。
ほどなくInside Macintoshの記述にもCでのサマリーが加わり、AppleのサンプルソースプログラムもC言語のものが増えてきました。私だけでなくMacの開発環境がLisaから引き継いだPascalがネイティブからCに切り替わりました。

アプリケーションフレームワークのTHINK Class library(TCL)を提供していました。メモリーなどMacの性能も上がったのでフレームワークを用いた開発も実用になりつつあったようでしたが私はフレームワークは使いませんでした。
THINK Cはその後会社がかわりSymantech Cとなりました。

CodeWarrior

AppleはMacintoshのCPUをモトローラの68シリーズからPowerPCへ切り替えるというとんでもない(技術的に非常に難しい)事を決行しました。
MetrowerksのCodeWarriorはその切り替えにいち早く対応し瞬く間に普及した統合開発環境です。
CだけでなくPascalコンパイラも含む強力なツールでした。

アプリケーションフレームワークにTCLを使っていたアプリケーションはCodeWarriorへの変換がむずかしかったり、Symantech C自体のPowerPC対応が遅れたために、アプリケーションをPowerPCネイティブにするのに時間がかかったようです。
CodeWarriorは独自のアプリケーションフレームワークPowerPlantを提供していました

2004年 1月 4日

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文責:高橋政明 

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